私は二枚のモニタのうち、4Kのものを横向きに、WQHDのものを縦向きで4Kのものの右側に置いています。Ubuntu 19.10までは問題なかったのですが、Ubuntuを20.04にしてから、4Kモニタに表示されているべきものがWQHDの方に表示されるという問題に頭を悩ませていました。
UbuntuのSettingsの中のDisplaysからモニタの設定をする代わりにNVIDIA X Server Settingsを使うことで解決できました。
症状の詳細
アスキーアートで書くとこのようになっていました。
+------------+ | WQHD | +--------------------+ | | | | | 4K | | | | | +--------------------+--------+
4Kの表示域とWQHDの表示域が重なっています。面白いことに、この症状は縦にしたWQHDのモニタを4Kモニタの右側に置いたときにしか発生しません。左や上では起きないのです。そのため不便でしたが、上下に重ねてしばらく使っていました。
原因はNVIDIAのドライバか
実際NVIDIAのドライバが問題なのか、UbuntuのSettingsにあるのか、はたまた別にあるのか定かではありませんが、私はNVIDIAのドライバを疑っています。
- GTX 960を搭載したデスクトップと、GeForce GTX 1050 Ti Max-Qを搭載したラップトップの両方で同じ症状が起きる
- デスクトップはUbuntu 20.04、ラップトップはPop! OS 20.04を使っている
- デスクトップ、ラップトップともに19.10ではこの症状がなかった
- OSS版のNVIDIAのビデオカードドライバであるnouveauでは症状が出ない
現在使っているドライバのバージョンは440.100です。古いドライバを試したり、19.10で440.100を試すと原因の特定に近づくと思いますが、解法を見つけて満足したので試す予定はありません。せめて19.10の時に使っていたドライバのバージョンも覚えていません。
NVIDIA X Server Settingsを使えば解決
これまでUbuntuのSettingsのDisplaysを使っていました。これに代え、NVIDIA X Server Settingsを使ってモニタを設定することで解決できました。