2020年7月3日に開催されたPython Charity Talks in Japanにスピーカーとして参加しました。私の発表のタイトルは「next(ListはIteratorですか?)」です。

発表の動画を観ただけでは読み取れない内容を中心に記します。

Python Charity Talks in Japanの背景

Python Software Foundation (PSF)への寄附を目的としたオンラインイベントです。PSFはプログラミング言語Pythonのプロモーション、保護、進歩とPythonプログラマのコミュニティの成長をサポート、および推進している組織です。私のPSFの説明の元になったミッションがこちらで読めます。

PSFは、アメリカで毎年開催されるPyConを主な資金源としています。今年も4月に予定されていましたが、COVID-19の影響でオンライン開催となりました。そのため、参加チケットの払い戻しやスポンサーへの返金が発生しました。

ここに寄附をして支援しようというのが、Python Charity Talks in Japanです。私を含め、当日Zoomを利用した全員が寄附をしながらの参加です。 Zoomだけではなく、YouTubeでもライブ配信されました。こちらは寄附なしで参加できました。この寄附ありはZoom、なしはYouTubeというのは、寺田さんのアイデアだそうです。ご本人のポッドキャストを聞いて知りました。

スピーカーとしての話

PyCon JP 2019で発表済みの内容

今回、私が発表した「next(ListはIteratorですか?)」は、去年開催されたPyCon JP 2019で私が発表した「ListはIteratorですか?」とほぼ同じ内容です。私以外のスピーカーの皆様も、どこかで発表済みのものを更新した内容です。

これはスピーカーの決定から開催まで、日数に余裕がないことに配慮いただいたものです。私が声をかけていただいたのが5月24日でした。開催は7月3日なので、40日しか猶予がありません。私は普段、スライドを数週間前に作り、そこから発表練習とスライドの修正を繰り返し、本番を迎えます。40日では発表内容を考えるところからだと、普段のスケジュールに乗せるのが大変です。せっかく聞いてもらえるのなら、新しい話をしたい気持ちもありますが、発表済みのものをもう一度発表するよう指定されたのは気が楽でした。

元々15分だったものを30分で話すことになったので、話せることが増えました。

スピーカーは内輪から選ばれたわけではない

どのようにスピーカーが選ばれたのか気になる人、いると思います。PyCon JPと違い、スピーカーの選考過程は不透明です。スピーカーをした私にも、なぜ私が選ばれたのかはっきりと分かりません。(PyCon JP 2019はプロポーザルの採択のために意見を外部からも受けていました)

それでも、スピーカーが内輪から選ばれたわけではないことは分かっています。なぜなら私自身、これまでPyCon JP関連のSlackに参加していませんでしたし、スタッフになったこともありません。スタッフに親しい人もいません。ただし、私はPyCon JPにはほぼ毎年参加しており、去年はスピーカーでした。またPython mini Hack-a-thonなどで顔を合わせたことのある人はいました。

Twitterをフォローもしていなかったので、最初の連絡はDMのためのフォローでした。PyCon JPの仲間内からスピーカーを選べば連絡も楽でスムーズでしょうに、そこから選ばなかったことに感心しましたし、声をかけられたことをとてもうれしく思いました。

スピーカーになることを承諾した理由

Pythonが好きだからです。PSFへの寄附を目的としたイベントにスピーカーとしてPyCon JP Associationから声をかけてもらえるのは、とても光栄なことに感じました。私が発表することがPythonのためになるんだと言ってもらえた気がしました。

人によっては当たり前のことと仰るかもしれません。何か行動を求められた時、普段以上に早くその行動をすることを意識していました。例えばブログに掲載するためのコメントを求められたとき、コメントを早く提出するようにしました。 PyCon JP AssociationはPythonのために行動してくれています。PyCon JP Associationにとって初のオンラインイベントな上、準備期間も短いので、私の簡単な行動で運営者の負担を少しでも軽くできるならと意識していました。

リハーサル

Zoomのウェビナーを使うのは初めてでした。ウェビナーではないZoomもしばらく使っていませんでした。リハーサル中にZoomやその他のトラブルがあったわけではないないので、リハーサルがなくても当日困らなかったと思います。それでも、リハーサルによる心理的な負担の軽減には助けられました。

Python Charity Talks in Japanの前から、ビデオチャット用にマイクを買うことを考えていました。ラップトップのマイクで困ってはいなかったので腰が重かったのですが、本イベントのおかげで腰が上がりました。この新しいマイクを事前にテストできたのもは良かったです。

発表の最後に言った一言について

最後に一言を求められると思っていなかったので驚きました。驚きはしましたが、普段伝えたくても伝える機会のない、感謝の気持ちを言葉にできてとても良かったです。言葉の終わりのあたりで、顔が少し熱かったことを覚えています。あの言葉は大好きなPythonの場なので言えました。Python以外の場だったら、ああいったことをその場で考えて言うことはできなかったと思います。

この見出しのために、自分が何を言ったのか確認するために発表動画を見直しました。もっとハキハキ喋りたいです。

その他

  • PyCon JP 2019のときと違い、Slackに招かれたので手厚いと思いました。
  • 去年のタイトルで検索してみました。ブログを書いてくれた皆様ありがとうございます。
  • 発表中にTwitterで私の発表に言及してくれた皆様、ありがとうございます。発表中には読む余裕がありませんでしたが、タイムラインが流れているのが見えるだけで気が楽でした。発表後に読み、嬉しくなりました。
  • 休憩時間に何を話すのか、事前の打合せはありませんでしたが、相手をしてくれたこばともさんがとても上手で、話すのが苦手な私ですが話しやすかったです。
  • 類似のイベントが開催されるのなら、またスピーカーをしたいです。そのために発表のアイデアを温めます。

謝辞

  • Python Charity Talks in Japanを観てくれた皆様
  • PyCon JP Associationの皆様
  • 私とともにセッションを持ったスピーカーの皆様

皆様のおかげで、私は私の大好きなPythonに貢献できました。ありがとうございました。